マネジャー主導のチェンジ普及:社員からCEOまでのアダプション戦略

戦略は正しい。問題は、組織が本当に実行するかどうかです。

変革や合併の多くは、戦略で失敗するのではありません。失敗するのはアダプション(新しいやり方が現場で実際に使われ、使われ続けること)です。社員が変わらないのは、やり方がわからないからです。PMI Digitalは、80年以上の研究と最先端の神経科学にもとづく手法で、資金を投じる前にそのリスクを測定します。

アダプションの説明責任

意識は、アダプションではない。

どのチェンジプログラムも、人の受け止め方を測っています。出席率、研修の評価、準備状況の自己評価、エンゲージメント、そして「パルスサーベイ」。しかし、新しいやり方が実際に使われているかどうかを測るものは、ひとつもありません。

研修に出て、五つ星をつけ、アンケートで「準備はできている」と答える。それでも仕事は前のやり方のまま。新しい部分はできる同僚に頼む。あるいは古いスプレッドシートを並行して回し、ダッシュボードの見栄えが良くなるよう、あとで誰かに結果を入力してもらう。どれも意識の面では成功、アダプションの面では失敗です。そしてプログラムがそれに気づくのは、監査のときです。

私たちは実際に見てきました。あるシステム導入では、報告書が何か月も完璧に見えていました。ところが、ひとりのマネジャーが毎月末に休みを取るようになった。月末は新システムで報告書を作る日で、彼はその操作を一度も覚えていなかったのです。代わりに別の人が作っていました。研修の評価は100%、アダプションは0%。

プレモーテム©(Pre-Mortem:失敗する前に、失敗の可能性と、それが起きる部署・支店・工場を予測する事前診断)とアダプション台帳©(Adoption Ledger:アダプションを数え、記録する台帳)が問うのは、ただひとつです。「新しいやり方で、仕事が最後まで行われているか。裏で旧システムを同時に使っていないか」。答えて数えるのは、現場をいちばんよく知るマネジャーです。意識は、研修がどうだったかを教えてくれる。アダプションは、お金が無駄になったかどうかを教えてくれます。

説明責任は、上にも下にも。

マネジャーは、自分の直属の部下のアダプションを正直に数え、何が妨げになっているかを見つける責任を負います。その上の階層は、その数をそのまま自分の数字として背負います。部門の数字はマネジャーたちの合計、事業部の数字は部門の合計、そしてCEOの数字は現場の合計そのものです。上の人が下を指さすことはできません。自分の数字は、下の数字そのものだからです。

だから、あるチームが54%のとき、問うのは「誰のせいか」ではありません。「なぜか」です。その問いを、障害が見つかるまで上へたどっていきます。スキャナーが作業場に置かれていなかった。機器の申請がCIOのところで止まっていた。そのCIOの予算が削られていた。マネジャーは正直に数えていて、障害は三つ上の階層にありました。私たちが見つけ、解決をお手伝いするのは、こうした問題です。責任を押しつけることはしません。説明責任がどこにあるかを示し、障害を取り除く。そうすればアダプション率は動きます。

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仮説

チェンジの「成功」というものは存在しない。あるのはアダプション率だけだ。

変革は、稼働したときに「終わる」のではありません。予算を使い切ったときでも、エンゲージメントのスコアが上がったときでもない。終わるのは、決められた対象者が新しい行動を実際にとり、それを続けるようになったときです。それは測ることができます。ただ、これまで使われてこなかっただけです。そのやり方は、80年以上にわたる普及研究がすでに教えてくれていました。

01

ロジャーズは、アダプションがどう広がるかを教えてくれる。

一斉発信では広がりません。仕事のすぐそばにいる信頼された内部の人が成果を見せ、それが新しいやり方を集団全体へ運んでいきます。

02

ギャラップは、誰がそれを広げるかを教えてくれる。

マネジャーです。仕事が行われるその場に立ち、普及カーブ上のあらゆる位置にいる部下を名前で挙げ、働きかけることができる唯一の人です。

03

アダプション台帳は、それをどう数えるかを教えてくれる。

固定した対象者、決められたチェックポイント、公開された二つの率。チェンジが本当に根づいたかを示す、会計基準のようなものです。

04

そして私たちは、このことを80年以上前から知っていた。

TWI(Training Within Industry)は、マネジャー主導のアダプションが国全体の規模で通用することを証明し、日本の産業界はそれを何十年にもわたって育ててきました。ところがこの業界はそれを忘れ、代わりにスライド資料を売ってきたのです。

測定の対象

アダプション・リスクを、利害がもっとも大きいところで。

使う手法は同じです。変わるのは、リスクにさらされる会社の資金だけ。どの場合も、経営者がほかの方法では答えを得られない、ひとつの問いに答えます。「社員は本当にやり方を変えるのか。そして、最初にどこで止まるのか」

中核

変革とチェンジ

もっとも得意とする領域です。業務モデル、プロセス、組織再編といった大きなチェンジの前に、組織がチェンジ・カーブ上の実際どこにいるのか、そしてアダプションがどの層で崩れるのかを把握できます。

基幹システム

ERP / SAP とテクノロジー

数百億円規模のシステムは会社の資金を投じた投資であり、気づかないうちに大きな損失に変わることがあります。新しいテクノロジーがどれだけ使われそうか、そしてどこで「影のスプレッドシート」に分かれていくかを、契約前に測ります。

ディール

M&Aと統合

合併の多くは、価格ではなく統合でつまずきます。クロージング前に両社の社員を評価し、統合後の業務モデルがどこで機能しなくなるかを正確に突き止めます。

投資

プライベート・エクイティの価値創造

買収の前提は、新しい規律を18か月で根づかせられるということです。私たちは契約前に、社員が本当にそれを身につけられるかどうかをお伝えします。

実行

根づかない戦略

取締役会は承認した。けれども組織は動いていない。どの階層がボトルネックになっているかを診断します。CEOが自分のチームには決して聞けない問いです。

いま

AI活用への備え

誰もが「AIを使え」と言われています。私たちは、社員が本当に使うようになるかどうかを、職能別・階層別に、投資の前に測ります。後になってからではなく。

測定手法

プレモーテム©

ポストモーテム(事後検証)は、変革がなぜ失敗したかを教えてくれます。プレモーテム©(事前診断)は、どれくらいの確率で、どの部署・支店・工場で失敗するかを、予算を投じる前に教えてくれます。

組織の全員が、CEOから現場まで、48の質問にオンラインで答えます。所要時間は8分以内です。採点は自動で、チームからマネジャー、事業部、経営陣、取締役会へと積み上がります。Saisei Projectとの経営者合意のもとで全社に実施した組織は、全社レベルの結果を無償で受け取れます。予測、リスクにさらされる会社の資金、そして失敗に向かっている事業部の数。ただし、どの事業部かまではわかりません。それがどこで、なぜなのかを突き止めるのは、PMI Digitalと直接取り決める詳細分析です。事業部ごとに地域、部門、マネジャーまで特定し、障害を名指しし、リスクにさらされる資金に責任を持つ経営陣に直接ご報告します。これはアンケートではなく、ましてや満足度のスコアでもありません。詳しくはwww.saisei-project.orgをご覧ください。

チェンジマネジャーは必要ありません。マネジャー主導の普及によって、いまチェンジマネジャーがこなしている雑務の大半はなくなります。すでにプログラムにチェンジマネジャーがいる場合は、この手法のなかで動けるよう研修を受けてもらい、チェンジの一員になってもらうことができます。

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事前に。
お金が消えた後ではなく
なぜ、またひとつのフレームワークではないのか

この手法は、独自のモデルではなく、公表され、査読を経て、報道もされた測定にもとづいています。

当社のアプローチは、PMIデジタル代表のプリブルが30年以上にわたり、多国籍企業と日本企業で重ねてきたデータ分析と行動測定の成果です。そのなかには、多くのコミュニケーション手法が、アダプションが実際に生まれる脳の部分に届かない理由を明らかにした神経科学も含まれます。

ニューヨーク・タイムズ · 2004

ロイヤルティとエンゲージメントに関するfMRI研究の筆頭著者。この研究はニューヨーク・タイムズ紙に取り上げられ、ロイヤルティが脳の理性的な表層ではなく、感情の中枢に刻まれていることを示しました。

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ノーベル賞受賞者のダニエル・カーネマンは、複雑な世界で行動を動かすのは、しばしば合理性よりも感情であると述べています。

大規模な測定実績

EQ-NP行動測定尺度の開発者。6言語で約20万人が受検し、経営者や人事の判断では見抜けない業績を予測します。

著作と経歴

ハーバード・ビジネス・レビューおよびギャラップのHuman Sigmaに掲載。米国、韓国、日本、そして世界各地で、30年以上チェンジの最前線に立ってきました。

文献は請求に応じてご提供します。報道は事実の出典として引用しており、推薦を意味するものではありません。

The Death of Change Management(チェンジマネジメントの死)プリブル チャールズ B 著
書籍

チェンジマネジメントの死:マネジャー主導の普及

議論の全体像、その土台となる科学、そして運用モデル。活動を測り、アダプションを測ってこなかった業界の検死報告であり、それに代わる基準を示す一冊です。英語版は10月23日発売です。

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資金を投じる前に、それがいつ、どこで無駄になるかを測る。

変革、システム、合併、投資を検討中の経営者の方へ。これから投じる会社の資金についてプレモーテムが何を予測するか、そしてそのうちどれだけがリスクにさらされているかについて、短くお話ししませんか。

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